PIMCO、足元の米株バリュエーションを慎重視
- sigma tokyo
- 6月13日
- 読了時間: 1分
パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は、足元で堅調地合いで推移している米株バリュエーションに慎重な見方をしている。
10年間のインフレ平均を調整した実質純利益、いわゆシラー指数でみた場合、現在の米S&P500指数は、36倍にあり、史上最高水準の94%に相当するとし、一つの危険要素だという。(チャート1参照)

また、米10年債リスク・プレミアムを見ると、現在はゼロ%近くでの推移となっている。こうした低水準での推移が続くケースでは、その後、市場が大きく下げる可能性を孕んでいる(チャート2参照)
1987年の世界金融恐慌や2000年のドットコム・バブル崩壊の前に見られた動きだという。

「リスク・プレミアムが高位から転落し低位推移が続くと、株式売り、あるいは債券買いと株式売りの同時進行となるパターンが検証されている。1987年9月にプレミアムがゼロ%となった後に、株価はほぼ25%下落し、30年債利回りは80ベーシスポイント下げた(価格はk上昇)。1999年12月には、リスク・プレミアムがさげり、その後株価は40%の下げが続いた。30年債利回りは、200ポイント下げている」。
コメント