現在の米株、押し目買いが最適=テクニカル・ストラテジスト
- sigma tokyo
- 6月23日
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L PLフィナンシャルのチーフ・テクニカル・ストラテジスト、アダム・ターンクエスト氏は、金融市場を取り巻く環境が不透明で米経済指標も米株が新高値を追うほどの強気な内容ではないなかで、押し目買いのスタンスを取りつつも、新高値追いは控え控えるべきだと見ている。
同氏によれば、底値を確認するには、複数回のテストが必要だが、4月の「解放の日」以降の米株反発が「V字型」で、しかも急速であったために、底値を確認したとは言い難い。他方で、過去75年間パターンを振り返ると、安値を付けた3カ月以内に新高値を記録した場合、その後12カ月で10%近い上昇が期待できるという。
「貿易情勢をめぐる不安定要素が数多く存在することは無視できない。(トランプ米大統領が主張する)関税問題はピークを過ぎた可能性はある。しかし、数多くの不安要素が依然として残っている。それに、(米連邦政府の)赤字問題もある」とした。
市場では新高値を抜けないケースでは、テクニカル上の「ダブル・トップ」を形成し、S&P500指数が54000ポイントまで下げる可能性がある。この場合、高値から50%の下げとなり、昨年9月底値更新時のパターン再現となる。
同氏は、こうした過去のパターンから「(5400ポイント付近が)支持線になる可能性が高い」と見ている。
それこそが、「押し目買いの機会で、現時点であわてて売りを入れる必要はない」としている。
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