米30債入札好調、海外勢の米資産売却懸念が薄れる
- sigma tokyo
- 6月14日
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膨れ上がる米連邦債務が投資家心理に悪影響を及ぼしてきているなかで、先週実施された米債入札が比較的順調に進んだことで、少なくとも足元での安心感にはつながっている。
トランプ米大統領の強硬な関税策をきっかけとした米経済への不安、米債格付けの引き下げなどもあり、投資家の米債への信頼感が薄れているとの懸念が浮上している中での入札だっただけに、不安が先行していた。
しかし、入札では220億ドルの米債が落札され、利回りは4.84%と比較的順調な結果となった。
トゥルーイスト・アドバイザリー・サービシズのマネージング・ディレクター、チップ・ヒューヘイ氏は、「30年債入札は、極めて順調だった」と評価している。
海外投資家が65.2%を落札、前回の5月の58.9%から幾分か増加している。
チャールズ・シュワブの債券ストラテジスト、コリン・マーティン氏は、海外勢が積極的に応札したことは、依然として米債の魅力がある証左だとしている。今回の入札前には、むしろ海外投資家が米債売却を進めるとの見方もあった。
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