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米s&P500指数採用企業のバリュエーションは行為も、危険との評価は誤り=BOAストラテジスト

  • 執筆者の写真: sigma tokyo
    sigma tokyo
  • 6月16日
  • 読了時間: 2分

バンク・オブ・アメリカ(BOA)のクォンツ・ストラテジスト、サヴィータ・サブラマニアン氏は、米S&P500指数が多くの統計指標の側面から見てバリュエーションが高位にあると評価しつつも、現代の企業体質が高く、指数構成銘柄の変化からすれば、決して危険と評価されるもののではないとしている。



同氏によれば、足元の同指数予想収益倍率が21倍の水準で取引されており、これは、歴史的な平均から35%上方乖離している。BOAが用いる20通りのバリュエーション評価に従うと、全てのカテゴリーで現在の株価が過剰評価となる。



しかしながら、構成銘柄自体や企業の体質が変わってきていることから、単純な歴史的な比較だけでは判断できないとしている。例えば、1980年代の構成銘柄の約70%は、有形資産を多く抱える製造業だったが、現在ではそうした企業は20%を下回っている。したがって、当時と現在のバリュエーション比較は、「りんごとみかん」を単純に並べるようなものだと例えている。

現在では指数採用企業の多くの質は高く、レバレッジ度合いは低く、収益ボラティリティも変動幅が抑えられており、収益率も増している。こうした構造的な変化により、単純な歴史的平均との比較は誤った結論につながる可能性があるという。


さらに同氏は、欧州やアジア企業と比べ、米企業は40%程度のプレミアム・バリュエーションを有しているという。なぜならば、規制等の厳格さもありバランスシートの健全性、企業の透明性や長期的な成長潜在能力が高いからだという。


 
 
 

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