3兆ドルを超える短期金融資金、株式に向かう可能性も
- sigma tokyo
- 2019年9月25日
- 読了時間: 2分
史上最高値に1%にまで迫っている米株式市場に、数兆ドル規模の資金が流入する可能性がある。
アバロン・インベストメントのチーフ・インベストメント・オフィサー、ビル・ストーン氏は、「現時点で、マネー・マーケット(短期金融市場や債券市場を示す)には、3兆4000億ドル規模の資産が運用されている。(2008年の)金融危機以前には3兆9000億ドルまで拡大、その後2兆6000億ドルにまで縮小した。したがって、どれだけマネー・マーケットが拡大してきたか、明らかだ」とした。
株価が史上最高値付近まで買い上げられ、米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)が2018年までは金利引き上げ政策を採用していたことから、マネー・マーケットに資金が向かうのは自然だ。
しかしながら、FRBがハト派政策に転じ、債券利回りが史上最低水準にまで下落してきていることを受けて同氏は、こうしたマネー・マーケットで運用されている資金が流出し、ミューチュアルファンドや株式に向かうとみている。
「これだけの資金が(マネー・マーケットに)存在しており、こうした資金が大きな後押しのきっかけとなるのは、利回りが下がり始まったことにある。短期的には、債券利回りはすでに下落し始めている」とした。
「すべての人は、利回り確保の手段を求めており、どこかで資金を増やすことを求めている。リセッション(景気後退)懸念が薄まり、世界経済成長の減速懸念も和らげば、マネー・マーケットの資金が株式市場に向かうことになる」とした。
コメント