VIX指数と米株価指数、平行推移する異常展開
- sigma tokyo
- 2019年11月24日
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株価とまったく逆方向に動くことが多いCBOEの恐怖指数とも呼ばれるVIX指数は、最近ではS&P500指数と並行して推移しており、ある種の異常な展開がみられる。
ファクトセットによれば、VIX指数とS&P500指数の相関関係は、10日平均で11月14日にプラスに転じており、これは、過去半年で初となる。
シーポート・グローバルのエネルギー取引責任者、ロベルト・フリードランダー氏は、「ほかの多くと同様、この相関関係が通常とは異なるパターンが崩れたことは、通常とは異なる要素が相場を動かしていることを示す」とした。
VIX指数は、30日間のコール(買う権利)とプット(売る権利)オプションの想定ボラティリティから算出するもので、通常、下げ相場が見込まれる際にVIX指数は上昇するも傾向が高い。
足元の株価上昇には米中貿易紛争が解決に向かうとの期待がある。セブンス・リサーチ・レポートの創設者、トム・エッセイ氏は、「株式市場が一方向に上昇するとの期待が膨らんでおり、投資家は欲深くなっている」とした。
エッセイ氏は、逆に「中国との貿易合意が得られない場合、S&P500指数が10%下落する。急激に下がることになる。協議が失敗に終われば、大統領選挙までは何も起きないだろう」とした。
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