コロナ・ウィルス・ショック、新興諸国への影響が深刻=元IMFチーフ・エコノミスト
- sigma tokyo
- 2020年4月4日
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国際通貨基金(IMF)の元チーフ・エコノミスト、ケニー・ロゴフ氏は、エマージング(新興)諸国がコロナ・ウィルスの影響をもっとも大きく被るとし、この悪影響の度合いは欧米がいかに迅速に回復するか否かとは、まったく関係ないと予想している。
「エマージング諸国は、悪影響回避に努めているが、すでに傷を負っている状態だ。先進経済諸国がどのタイミングで最悪期を脱するのか、把握するのは容易ではない」とした。
米国やイタリア、スペインなどでは感染者数が目立つが、インド、ブラジル、エクアドルやチリなどのエマージング諸国でも感染が拡大している。
「これまでに金融危機もあり、壊滅的な打撃を受けたこともある。しかし、今回のような影響が拡がったことは、戦争以外にはない。今回のウィルス騒動は、1970年代の石油ショックのようにサプライチェーンが影響を受け、2008年の金融危機のように需要が大きく削がれた2つの要素が合体したものだ」とした。
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