ドルは6〜16%過剰評価、ユーロや円は概ねファンダメンタルズに合致=IMF
- sigma tokyo
- 2019年7月18日
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国際通貨基金(IMF)は、足元の経済ファンダメンタルズを考慮すると、米ドルが6〜12%過剰評価されているとし、ユーロ、円と中国人民元については、概ねファンダメンタルズに合致した水準にあるとした。
IMFハ、対外セクター報告書で、経常収支の側面では、ユーロ圏諸国、およびシンガポールなどでは黒字を維持している一方で、米国や英国、一部のエマージング(新興諸国)では赤字となっている、と指摘した。
IMFは、これまで米中貿易紛争が来年の世界経済に4550億ドルもの悪影響が生じると早期の解決を求めており、世界の貿易自体が縮小し、信頼感が薄れ、投資活動にも悪影響が生じると批判している。
米国や英国など赤字を抱える諸国は、経済成長を維持しつつ赤字削減に努めるべきだとし、ドイツやオランダ、韓国など黒字を抱える諸国は、公的インフラ投資や過剰な貯蓄を抑えるなどの施策を講じるべきだと指摘している。
ユーロ全体の経済ファンダメンタルズからすると、ユーロ自体のバリュエーションは適切である一方、ドイツ単体の経済情勢からすれば、8〜18%から過少評価されているという。
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