ドルは上昇、悪材料は消化済み=HSBC
- sigma tokyo
- 2019年10月25日
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HSBCは、目先、ドル高を予想している。
ドル高支持の要因の一つは、ドルがすでに悪材料を十分に織り込んでいることにある。したがって、HSBCは、ドルの下値が限られているという。
ドルの悪材料とされていたのは、米中の貿易摩擦が解決に向かうとの見方で、これは、ドルへのセイフヘイブン資金流入が止まるとの思惑。さらに、英国の欧州連合(EU)離脱問題に解決の糸口がでてくる、さらに、米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)が金利を引き下げ緩和政策を拡大しドルの流動性を高めるとの見方がある。
ストラテジー責任者、ダーラ・マハー氏は、「ドルの悪材料は、概ね消化されている。こうした悪材料がドルの一段安を招くとは考え難く、リスク・バランスを考慮すると、ドルが上昇するとみられる」とした。
目先の経済動静への悲観的な見方が膨らみ過ぎていることも、ドル高を支持する要因だという。HSBCは、米経済の一段の成長鈍化よりも、むしろ、しっかりとした基調で推移すると予想している。
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