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パラジウムは好調維持、来年にはプラチナとの価格差縮小にも

  • 執筆者の写真: sigma tokyo
    sigma tokyo
  • 2019年5月4日
  • 読了時間: 2分

今年のパラジウムは、供給不足を背景に好調に推移しており、プラチナとの価格差が平均485ドルと史上最大となっている。しかし、2020年には8年来の下げ相場にあるプラチナの反転で、その価格差が縮小すると見られている。

2016年初頭にはパラジウムは、449.55ドルの安値を付けた後に、今年3月には史上最高値となる1600ドルを付けた。現在は、1400ドル前後で取引されている。

アナリストとトレーダー27人を対象に実施した聞き取り調査では、パラジウムの予想中央値は1350ドル、来年には1275ドルに低下すると見込まれている。3カ月前の調査では、今年が1200ドル、2020年には1150ドルで今回調査ではパラジウム市場の改善予想が示されている。

この改善予想の背景には、コンサルティング会社、メタルズ・フォーカスが分析する78万9000オンス相当の供給不足がある。パラジウムは、8年連続で供給不足となる見通し。

2015年のディーゼル車排ガス規制に関する企業不祥事も、パラジウムには追い風になっている。プラチナと同様、パラジウムは、自動車の排ガス規制に向けた触媒に利用される。

しかし、INTL FCストーンのアナリスト、エドワード・メイル氏は、米国と中国を含む主要国での自動車販売縮小が、プラチナとパラジウムにはマイナス材料だと指摘している。

現在の価格水準の差により、自動車関連需要は、パラジウムには不利。

プラチナの価格予想は、今年が865ドルで、これは2004年以来の最低水準。2020年予想は、925ドル。

この予想に従えば、来年のパラジウムとプラチナ価格差は、350ドルに縮小する。

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