リセッション懸念は底打ち、2020年は想定よりも良化の可能性＝ゴールドマン

The worst of the global economic slowdown may be in the past, Goldman says

ゴールドマン・サックスは、米国と世界経済が景気後退（リセッション）に陥るとの懸念がすでにピークを打っており、2020年予想が幾分が変わってきているとしている。

米金融市場では、これまで不安要因であった米中の貿易問題、企業収益の縮小や英国の欧州連合（EU）離脱などに代表される地政学的リスクなどが薄れてきているとの理解が広がっている。

ゴールドマンは、2019年にみられた経済成長減速が、おそらくは底だった可能性があるとみている。金融政策が緩和状態で維持されており、米中の貿易問題が解決の方向に向かっていることなどが、来年の経済が想定よりも了解すると考える理由だとしている。

チーフ・エコノミスト、ジャン・ハチウス氏は、「金融政策の緩和により、世界経済成長が上向くだけでなく、予想している向きの想定を上回る成長につながる可能性がある」としている。