不良債権、今後も拡大する危険性=中国工商銀行と中国建設銀行
- sigma tokyo
- 2019年4月4日
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中国の2大国営銀行幹部は、不良債権が今後も拡大する可能性があり、金利マージンが縮小する危険性があると警告した。第1・四半期の収益成長が、ここ2年では最低レベルとなったことを公表した場で明らかにした。
中国工商銀行の第1・四半期利益が前期の580億5000万人民元(86億3000万米ドル)からほぼ変わらず、2016年7-9月期以来のゼロ成長となった。
建設銀行は、逆に1%の減益決算を発表している。減益となったのは、2015年10‐12月期以来。
両行とも、不良債権比率が0.01%圧縮されたものの、貸倒引当金を大きく積み増している。
建設銀行の最高財務責任者(CFO)、Xu Yiming氏は、「不良債権比率を低水準で維持することは、かなり難しいと感じている。これは、自行の課題もあるが、地方政府やほかのいくつもの圧力が重なり合っているためだ」とした。
「不良債権比率が1.46%だが、これを懸命に対応しているとは思わないでいただきたい。不良債権は極めて不安定な状況にある。環境が変われば、増加する可能性を秘めている」とした。
中国工商銀行の頭取、Gu Shu氏によれば、昨年の貸倒引当金を1600億人民元としていた。
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