世界の株価、上値余地は限定的=モルガン・スタンレー
- sigma tokyo
- 2019年7月9日
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モルガン・スタンレーは、世界の株式投資推奨を下方修正、上値余地が限られているとした。これは、各国中央銀行が成長に向けて緩和政策を採るものの、域内総生産(GDP)成長の減速を止めることは出来ないとの見方による。
チーフ・クロスアセット・ストラテジスト、アンドリュー・シーツ氏は顧客向けのリサーチノートで、米連邦準備制度理事会(FRB、中銀に相当)が利下げに踏み切る可能性が高まっているものの、経済成長が減速するとの見方も強まっていると分析している。
「ここ数週間、(大阪)G20サミットを受けて浮上してきた楽観的な見方を捨てるべきだとの観測が流れている。経済統計の内容が悪化すれば、中銀は、緩和政策に踏み切る可能性が高まるものだ。市場は、今年の企業業績について楽観的過ぎるだけでなく、在庫、労働コスト、そして貿易をめぐる不透明性を過小評価していると分析している」とした。
「緩和政策から生じるメリットは、成長減速によるマイナス効果で相殺される」とした。
同氏は、今後12カ月の米S&P500指数の上値余地が、同社予想のわずか1%程度しか残されていないとした。これは、MSCI欧州指数、MSCI新興諸国指数、そしてTOPIXにも共通するという。
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