中国の米産農産物輸入禁止、米農民と経済全体に打撃
- sigma tokyo
- 2019年8月7日
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中国は、トランプ米大統領が追加関税賦課を決断したことへの対抗措置として、米国産農産物購入禁止に踏み切った。これは、米国農家だけでなく同国経済全体に悪影響を及ぼす可能性がある。
米農業の最大顧客は中国であり、直近では生産に障害が出ているだけでなく、農産物価格自体も低迷している農家には、大きな打撃だ。加えて、米国内総生産(GDP)にも少なからず、影響が出ることが想定される。
ミズーリ大学の食糧農業政策リサーチ・インスティテュートのディレクター、パット・ウェストホフ氏は、「すでに賦課されている関税の影響で、販売はすでに打撃を受けている。この状況で中国向け輸出がゼロになった場合、その影響が大きくなり、価格面でも打撃を受けることは明白だ」とした。
米貿易統計によれば、2018年の対中国農産物輸出は、59億ドルで、特に米国産大豆の60%は中国が購入している。
同氏の推計では、7月以降貿易紛争激化に伴い大豆価格が9%程度下げている。
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