中国の貿易、ウィルス・ショックから立ち直るには時間が必要
- sigma tokyo
- 2020年4月13日
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中国は、コロナ・ウィルス感染拡大被害から回復しつつあるが、対外貿易での復帰はまだまだ先になる見通し。世界的な需要が引き続き低調であるため。
今週発表予定の3月貿易統計では、輸出入ともに前年同月比10%、あるいはそれを超える減少が見込まれている。
今後も見通しも低調なままだ。
世界貿易機関(WTO)は、今年の世界貿易量が大恐慌以来では最低水準にまで落ち込む危険性があると警告している。
昨年の中国貿易高は、米国との貿易紛争と世界的な経済成長鈍化ですでに低調で、年初2カ月の貿易高は、コロナ・ウィルスの影響がありさらに悪化している。輸出高は、前年同期比17.2%縮小している。
オーストラリア&ニュージーランド銀行(ANZ)のシニア・エコノミスト、ベティー・ウォン氏は、「欧州連合(EU)や米国など中国の主要貿易相手国が第2・四半期も低迷が続くようであれば、中国の輸出も大きく影響を受けることになる」と分析している。
「第2・四半期には、中国の前年同期比輸出統計が2ケタ台減少したとしても、驚きではない」とした。
UBSのエコノミスト、ニン・ザン氏は、第2・四半期の中国輸出が20%縮小すると予想している。これは、米国、欧州、日本とエマージング(新興)諸国経済が低迷しているためだとしている。
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