人民元の交換レート、貿易紛争の厳しさを反映
- sigma tokyo
- 2019年5月18日
- 読了時間: 1分
中国人民元の動きが、米中貿易紛争の現状を示すバロメーターだとすれば、危険な領域にあることを示している。
むしろ問題は、危険なシグナルが出ていることではなく、そのシグナル自体が人為的に作り出されたものであるかどうか、また、心理的に重要な1ドル=7人民元に近づく場合、政府当局が介入するのかどうかにある。
1ドル=7人民元は極めて重要で、これを超えて人民元安が進めば、世界の金融市場にかなりの悪影響が及ぶ危険性がある。
人民元は、年初来、安定的に推移してきたが、5月初旬のトランプ米大統領の発言をきっかけとした貿易紛争の激化で人民元は対ドルで2.7%下げている。
エグザンド・データの最高経営責任者(CEO)、ジェンス・ノルドビグ氏は、「貿易紛争が貿易戦争にまで拡大している現状で、厳しいシナリオが現実化しているのは明らかだ。状況は、あまり良い方向には動いていない」とした。
「中国政府が、人民元安定にどれほど本気になるのか、姿勢は明らかではない。これが、大きなカギだ」とした。
コメント