今後10年の株式・債券リターン、これまでよりも低水準に
- sigma tokyo
- 2020年1月1日
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株式と債券は、2010年から2020年にかけて大きく上昇したが、運用担当者の多くは、今後10年のリターンがさほど大きくはならないと警告している。
フォルティス・ウェルスのマット・トップリー氏は、2010-2020年がおそらくは、米経済が景気後退(リセッション)に落ちったことがない、唯一の10年となる可能性が高い、と指摘している。
ウェルズ・ファーゴは、年次経済見通しで、この10年が好調ではあったが、最高の10年ではないとし、「1987-2000年の強気相場には、まったくかなわない」とした。
トップリー氏は、ここまで好調であったことでバリュエーションが上がり、株式市場がオーバーバリュエーションとなり、その結果、プライベート・エクイティなどに資金が向かうことにつながっているとした。
ドイチェバンクのチーフエコノミスト、トーステン・スロック氏は、「2020年の株式市場は、ボラティリティが低くなる」とした。
バンガードは、2020年の予想リターンを下方修正している。昨年5月に公表した今後10年の予想リターンを念平均4~6%、債券を同2.5~4.5%としていた。これを、それぞれ3.5~5.5%、2.5~4.5%に引き下げている。
トップリー氏は、「今後10年のリターンが、これまでよりも低くなることを心理面でも予算面でも受け入れる準備を整えなければならない」とした。
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