企業収益成長の鈍化と債務増加、景気後退入りのリスク上昇=S&Pグローバル
- sigma tokyo
- 2019年10月2日
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S&Pグローバル・レーティングスは、世界各国の企業収益成長が鈍化することで、企業債務が高まり、リセッション(景気後退)に陥る危険性があると分析している。
S&Pグルーバルは、主に中規模企業、かつ金融業を除く世界2万社を対象に、融資、レバレッジと企業収益の動向を分析した報告書を公表した。
そのなかで、クレジット・アナリスト、テリー・チャン氏は、「企業レバレッジは、2019年に悪化している。債務は、非金融関連企業の債務は、収益成長を上回るペースで増加している」と指摘した。
そのうえで、「極めて低い企業収益成長率(1%)は、収益と景気リセッションを警告している」とした。
この報告書によれば、2011年から2017年にかけて企業の債務と収益がともに上昇してきていた。しかし、このトレンドは、今年上半期に入り、債務が一段と拡大する一方で、収益成長が鈍化する形で変化してきた、としている。
つまり、収益の伸びが停滞してきていることで、企業がこれまで有効活用してきたレバレッジが使えなくなってきたことを意味している。
S%Pは、米経済が今後12カ月のあいだにリセッション入りする可能性を30~35%に引き上げている。
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