利下げは中期的な政策調整、長期的な緩和政策の始まりではない=米FRB議長
- sigma tokyo
- 2019年8月1日
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米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)のパウエル議長は、0.25%ポイントの利下げがこれまで進めてきている経済情勢への調整作業の一環だとしたが、追加利下げにはなんら確約できるものはないとした。
同議長は記者会見で、「景気の下振れリスク」に対応し経済を支え物価を押し上げるためのバランス措置だと説明した。
「基本的には、中期的な調整を図る政策だ」としたうえで、FRBは、「すべての目標を達成するために尽力する」とした。
過去のFRB金融政策を振り返りつつ同議長は、今回の利下げが過去にあったような長期的な緩和策への始まりだとの見方には注意が必要だとした。
「過去にFOMC(連邦公開市場委員会、日銀の政策決定会合に相当)が緩和サイクルの中で利下げしたことに触れたもので、今回の下げが長期的な利下げサイクルの始まりだとのロジックには反論する」とした。
金融市場では、同議長の見解が事前に想定されていたよりもハト派、消極的だと解釈されダウ工業株30種指数は、300ポイント超下げている。
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