原油価格、80ドルに向けて上昇も
- sigma tokyo
- 2020年1月3日
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原油価格は、バレルあたり80ドル台に向けて上昇する可能性がある。アナリストは、米軍によるイラン軍高官殺害を受けて中東での地政学的リスクが高まれば現実化するとみている。
北海ブレント価格は、3日午前の取引で68.65ドルと前営業日比3.6%上昇している。この日、一時、69.16ドルと70ドル目前にまで上げていた。
ウェスト・テキサス・インターメディエート(WTI)は、63.38ドルと同3.5%高。
ユーラシア・グループは、「一つ明確なことがある。それは、イランがなんらかの対応を打ち出すことだ」とした。
そのうえで、「少なくとも1カ月は、中規模から小規模な衝突があると予想している。おそらくはイラクに限定されることが予想される。おそらくは、イランが支援する軍事攻撃が米国設備や施設を対象に行われるだろうし、米軍兵士が殺害されることになるだろう。そして、これに対して、米軍がイラクに空爆を仕掛けることになる」とした。
原油価格は、70ドル前後を「維持する可能性が高い」ものの、この軍事衝突がイラク南部の原油生産地帯、あるいはイランによる商業船籍への妨害行為にまで拡大するようであれば、80ドルに向けて上昇する可能性がある」とした。
クレディ・アグリコルのG10外国為替担当マネージング・ディレクター、バレンティン・マリノフ氏は、米国とイラン・イラクとの関係は「常に、市場に脅威の存在になると懸念されていたが、この時期に現実化するのは、市場にとっては想定外だ」とした。
「原油市場への影響について、結論を導き出すには時期尚早だ」とした。
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