原油価格は100ドル突破も、イランとの軍事衝突に発展すれば
- sigma tokyo
- 2019年6月20日
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イランの最高指導者ハメネイ師の軍事顧問、ヤフヤ・ラサーム・サファビ氏は、原油価格がバレルあたり100ドルに突入する可能性があると脅迫しているが、ユーラシア・グループも、どのような形にしろ軍事的な衝突があれば、原油価格が上昇すると予想している。
サファビ氏は、「ペルシャ湾で銃撃戦が始まれば、原油価格は100ドルを超える」としたうえで、これは、「米国、欧州や同盟国である日本や韓国には耐えがたい状態になるだろう」とした。
同グループのシニア・あ名リスト、ヘンリー・ローマ氏は、本格的な戦争であれ、局地的な衝突であれ「コモディティ(商品)価格に大きな影響を及ぼし、ペルシャ湾岸地域以外にも不安定な状況が波及していく」とした。
同氏は、「限定的な軍事衝突は、価格の100ドル超えを呼び、本格的な紛争にまで発展すれば150超えとなる」とした。
一方、100ドル超えが行き過ぎだとの見方がある。
PVMオイル・アソシエイツのアナリスト、ステファン・ブレノック氏は、「100ドルは、大げさだと考えている」とした。その理由として、米政府がイラン産原油購入禁止から除外されていた諸国にも、制裁に従い購入停止を強要したのは5月で、それ以降、市場は、日量50万バレルの同国産原油供給がないものとして、動いているためだとしている。
ブレノック氏は、不測の事態にまで発展したとしても80~90ドルへの上昇が妥当だとみている。
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