大量の資金がマネーマーケットに向かう、08年リーマン・ショック以来の安全優先思考
- sigma tokyo
- 2019年10月14日
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ここ半年の間、投資家は比較的安全性が高いマネーマーケット・ファンドに資金を集中させており、その動きは、2008年のリーマン・ショック以来の規模にまで膨れ上がっている。
ファクトセットとバンク・オブ・アメリカ・メリルリンチ(BOAM)の統計によれば、マネーマーケットへの資金流入は3220億ドルとなり、2008年下半期以来の規模となっている。リーマン・ショック後のこの時期は、3兆5000億ドルもの資金が現金に近い同市場に向かっていた。
プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クインシー・クロスビー氏は、「コントラリー・オピニオン(逆張り)の見解からは、(マネーマーケットへの資金流入を)前向きに考えることができる。なぜならば、市場が安定し(貿易紛争が)解決方向に向かえば、こうした資金の大半が株式市場に戻ってくる」とした。
上半期の資金流入を加えたマネーマーケット全体は、2009年9月以来の高水準となっている。
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