株価はコロナ悪影響を軽視、中銀の刺激策への期待で
- sigma tokyo
- 2020年2月11日
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コロナ・ウィルスの感染拡大で、今後も悪材料が出てくると見込まれ、中国経済にも一段の悪影響拡大が危惧されるが、株価は逆に、史上最高値を更新している。
その背景には、中央銀行が何らかの手立てを講じるとの投資家の考えがある。
ナショナル・セキュリティーズのチーフ・マーケット・ストラテジスト、アート・ホーガン氏は、「(ウィルス関連の)ニュースは、一段と悪化していく。しかし、この悪材料は、景気刺激策と並べて見る必要がある。これが、株式市場の現状だ」とした。
「中国での工場閉鎖がどれほど続くのかはわからない。想像するしかないが、さまざまな方向から影響が出るだろう」とした。
金利先物市場では、年内、最低でも1回の利下げを織り込んだ動きになっている。米連邦準備制度理事会(FRB、中銀に相当)側には、利下げに向けた動きが見られないが、中国人民銀行は、大規模な資金供給を行い流動性確保に努めている。
ウェルズ・ファーゴ・インベストメント・インスティテュートのグローバル・マーケット・ストラテジー責任者、ポール・クリストファー氏は、「中国当局が迅速に刺激策を打ち出したことへの安心感は、一定程度ある。資金提供は、かなりのまとまった規模だ。この経済的な効果は、まだ、十分に市場にいきわたっていない」とした。
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