株式と債券市場の評価に相違、正しいのは・・・
- sigma tokyo
- 2019年4月10日
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ブリークリー・アドバイザリー・グループのチーフ・インベストメント・オフィサー(CIO)、ピーター・ブックバー氏は、株式投資家が債券市場での動きを軽視していると警告している。
同氏の分析によれば、株式市場の投資家は、経済指標と企業業績成長が低調なのは一時的なものだとみている。他方、債券市場での取引動向からみると、株価が下がる危険性を秘めている。
「株式市場では、第2・四半期には状況が好転するとの想定が支配的だ。債券市場では、そうした楽観的な見方は逆に少数で、経済データの内容は乏しく、この判断が利回り低下という形で織り込まれている」とした。
株式と債券、どちらの市場の評価が正しいか。
ブックバー氏は、「債券市場の見方が適切だと判明することになる。低迷期にあり、これは、一時的なものではない。今年いっぱいは、続く現象だとみている」とした。
米S&P500指数は、昨年12月の安値からすでに22%も上昇、史上最高値にわずか2%の水準にまで迫っている。
「すべての投資家に、(指数採用企業の)70%が業績事前予想を上回る結果を出すと約束してきた。なぜなら、常にそうだからだ。しかし、これは、必ずしも良好なサインではない。常にそういうものだからだ。事前予想をどれだけ上回るのかに注目しており、大きく上回る可能性よりも、むしろ下回ることになると予想している」とした。
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