欧州圏の政府債利回りが史上最低に、危機回避の資金流入が続き
- sigma tokyo
- 2019年7月5日
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世界主要国の政府債券利回りは、市場最低圏での推移となっている。これは、投資家の多くが危機到来を懸念しており、資金をより安全性の高い資産に移しているためだと見られている。
今週、ドイツ10年国債とフランス10年国債はともに、概ねゼロ水準にまで下落している。欧州中央銀行(ECB)幹部とオランダ中銀のノット総裁が将来の緩和を示唆する発言をしたため。
次期ECB総裁に決定したラガルド氏(現国際通貨基金=IMF専務理事)も、ハト派寄り政策を採用するとの見方も利回り押し下げ要因となっている。
4日の取引で、ドイツ10年債利回りはマイナス0.398%、フランス国債はマイナス0.12%、ベルギー国債は史上初めてゼロ%を割り込み、イタリア国債は14カ月ぶりの低水準となる1.67%に下げている。
キャピタル・エコノミクスのチーフ・マーケッツ・エコノミスト、ジョン・ヒギンス氏は、欧州債利回りが史上最低水準に低下しているものの、今後も資金が債券に向かい続ける(利回りは低下)とみている。
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