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現在の米株はドットコム・バブルに酷似も、暴落相場にはならない=クルッグマン教授

  • 執筆者の写真: sigma tokyo
    sigma tokyo
  • 2月9日
  • 読了時間: 2分

ノーベル経済学賞に輝くポール・クルッグマン教授は、現在の米株市場をドットコム・バブルを彷彿させるものだと評価している一方で、前回のような相場暴落にはつながらないと予想している。



一部ハイテク株バリュエーションの高騰や人工知能(AI)への異常なまでの期待が、インタネット狂騒時を思い起こさせるという。


「AIブームは、トットコム・バブルを彷彿させるほど加熱している。しかし、結末は、異なるだろう」と指摘している。


現状とドットコム・バブルとの相違点が2つあるとし、1つは、当時の期待の大きさが行き過ぎていた部分。投資家は、スタートアップ企業が「極めて好業績の独占」的な立場を獲得しマイクロソフトのような巨大組織に成長するとの希望があった。


「どれほどこうした状況がいかに異常だったかを理解していたのかは、不明だ。歴史上、大きな新技術は、既存の市場ヒエラルキーを変える傾向がある。今回、投資家の期待は、技術革新が、ヒエラルキーを覆す期待がある」としている。


しかし、同教授は、AIが、いわゆるマグニフィセント・セブンなどの大型ハイテク企業業績を大きく高めることが可能かは疑問だという。これは、こうした大型ハイテク企業は、十分に高い収益性を誇っているためだという。


逆に、現状維持に向けてAI投資を積極的にすることで、収益が細る危険性もある。


もう1つの差は、過去ほど政治に左右されないような事業環境にあることだという。ジェフ・ベゾス氏やマーク・ザッカーバーグ氏はすでに政治的な地位を確立していることも、当時との大きな差だという。

 
 
 

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