米S&P500・ラッセル2000とナスダック、年初には下げ修正へ=ミラー・タバクのストラテジスト
- sigma tokyo
- 2019年12月31日
- 読了時間: 2分
ミラー・タバクのチーフ・マーケット・ストラテジスト、マット・マリー氏は、米株式市場が年末にかけて史上最高値を更新したことで、下値修正リスクが出てきたとみている。
「ラッセル2000指数、S&P500指数とナスダック総合指数がそれぞれ、抵抗線を上抜けしたことは良いサインだ。しかし、この3つの指数とも、買われ過ぎの状況にあることは、逆に悪材料だ。したがって来年序盤には、一服局面入りすると見込まれる」とした。
小型株主体のラッセル2000指数の相対力指数に、もっとも顕著な下値兆候が出ているという。
同指数は、「ここ数年の高値を更新したわけではないが、11カ月続いたレンジ取引を上抜けしている。数カ月続いたレンジを更新した場合には、上抜けであればかなりの強気相場到来を示す。しかしながら、RSIを見ると、短期的にかなりの買われ過ぎにあるだけでなく、週足RSIでの買われ過ぎで、中期的なチャートでも過去の修正安局面入りと似通った構成になっている。過去には、大きな下げにつながったチャートとの類似点もある」とした。
S&P500指数にも、一部、同様のポイントが示されている。同指数は、ザラ場高値を今年、34回も更新しており、週間RSIがかなり高い水準になっている。
「週足の上げがきつく、ここ2年の動向からすると、最低でも5%の下げ修正入りする可能性を示している」とした。
ナスダック総合指数は、史上初となる9000ポイント台に到達している。
これは「重大なポイントだと見られており、11月高値を突破したことも重要だ。しかしながら、この3指数のなかでは、もっとも買われ過ぎの状態にある。短期的な下げが懸念される。年初には、下げがあるだろう」とした。
コメント