米のイラン軍司令官殺害、中東中心に批判集める
- sigma tokyo
- 2020年1月3日
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イスラム革命防衛隊のソレイマニ司令官が米軍に殺害されたことを受けて、国際社会や一部首脳からは、「無謀」な行為、「危険なエスカレーション」を招く、あるいは「深刻な報告」が待っていると批判的な論調が支配している。
イランの最高指導者ハメネイ師は、「昨晩、自身のそしてほかの殉教者の手を血で染めた犯罪者には、厳しい報復が待っている」とツィッターで記した。「ソレイマニ同志は、革命軍のなかでも国際的に有名な人物だ。すべての人は、報復を求めていく」とした。
1月2日の空爆で、同氏が殺害されたニュースは中東地域を中心に波及している。
ワシントン・インスティテュートのシニア・フェローでシーア派モスレム軍事エクスパートのフィリップ・スマイス氏は、「米国がこれまでに行った作戦の中では、今回はもっとも衝撃的なものだ」とした。
米国は、これまで長きにわたりイランの実質的なリーダー除去に躍起になっている。米政府によれば、ソレイマニ氏は、イランの海外軍事購入の顔であり、軍事訓練や代理戦争、シリアのアサド大統領支援だけでなく、レバノンの過激派ヒズボラ、イエメンのフーチ派、そしてイラン国内のシーア派軍事活動など、数多くのイランの「悪事」に関与している。
イラクのマディ首相は、今回の殺害を「暗殺」だと断定、バグダッドで行われた今回の殺害を「イラクに対する攻撃」だとし、「国の尊厳を脅かす行為であり、イラクだけでなく中東地域、そして世界全体を愚弄するものだ」とした。
ヒズボラのリーダー、ナスララ師は、殺害されたイランのソレイマニ司令官の「道を継承」するとし、ヒズボラ戦士の責務として米国に制裁を加えるとした。
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