米中貿易摩擦の早期解決期待、楽観的過ぎる＝ブラックストーンのチーフ・ストラテジスト

米中貿易紛争の解決期待から今週の米株価は堅調に推移している。しかし、ブラックストーンのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、ジョセフ・ジドル氏は、投資家が楽観的になり過ぎている、と警告している。

この貿易紛争が、現時点で投資家が想定している期間よりもはるかに長期に及ぶ可能性が高いという。すなわち、経済と金融市場全体への悪影響が「多くが考えているよりも遥かに大きく」なり得るという。

「市場は、まさにゴルドロックス（きわめて心地が良い状態の経済）を価格に織り込んでいる。すなわち、FRB（米連邦準備制度理事会、中央銀行に相当）が一段の利下げに踏み切り、貿易紛争が解決に向かうというシナリオだ。しかし、現在の環境にあって、こうした見方が行き過ぎていると感じている」とした。

「米国と中国は、ともに、より長い期間にわたる協議を想定しており、したがって、不透明感がより長いあいだ残ることになる」とした。

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