米中貿易紛争の激化、金融市場に与える影響は・・・
- sigma tokyo
- 2019年5月14日
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米中の貿易紛争が激化した場合、米国にとって想定される最悪のシナリオの一つが、S&P500指数が下値転換、すなわち高値から約10%の下げとなることにある。
そのなかでも、特に悪影響を受けるのが、ボーイング、アップルやキャタピラだという。この3銘柄はすでに、今週に入り、前営業日から5%程度下げている。
さらに、この痛手は、金属、鉱山や自動車セクターにも波及するという。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)は、顧客向けに「シートベルトをしっかりと止め、事態の悪化に備えるべきだ」と警告している。
「経済自体はしっかりと推移しており、金融市場も堅調であったなかで、貿易紛争の悪化は、まったくの想定外だ。」とした。
UBSのキース・パーカー氏は、「リスクが高まっているなかで、貿易紛争が一段と悪化した場合に、世界最大規模の市場がどのようになるか、注視する必要がある」とした。
米国市場だけの問題ではない。
貿易紛争が激化すれば、欧州やアジア市場にも波及する。
UBSのパーカー氏は、同社のモデルを引用し、欧州17カ国の大型・中型・小型株をまとめたSTOXX600指数が、ここから7%下げることが想定されるという。同指数はすでに、52週間高値から3.3%下げている。
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