米中貿易紛争の激化で資金が向かう先は・・・
- sigma tokyo
- 2019年5月15日
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株式市場での売りが加速した場合の資金逃避先を投資家は、熟慮する必要がある。歴史的な下げ相場では、逃避先として金(ゴールド)と債券が有望だ。
トレーダーや機関投資家の多くは、株式売りの勢いが今後収束するとは見ていない。金や債券以外でも注目される金融商品としてCBOEのVIX指数、恐怖指数が挙げられる。
同指数は、月曜13日の取引で前営業日21ポイント高、5月3日の安値13から大きく上昇、今後ボラティリティが高まるとの見方を反映している。5月3日は、トランプ米大統領が対中貿易関税枠拡大を発表する直前営業日。
BTIGの株式・デリバティブ(金融派生商品)ストラテジー責任者、ジュリアン・エマニュエル氏は、「市場の懸念度合いを把握したい。それは、VIX指数が30ポイントに上昇したことで、ある程度、示されている」とした。
VIX指数が、さらに10ポイント上昇するような場合には、これまでの歴史を振り返ると、ディフェンシブや非景気循環銘柄に関連する上場投資信託(ETF)が上昇する傾向にある。
ザ・セブンズ・リポートの創設者、トム・エッセイ氏は、「貿易合意ができない場合には、ポートフォリオの見直しが必要で、市場のボラティリティからの影響が最小限になるように構築する。景気に左右されない銘柄の選択が必要となる」としている。
金と債券も、混乱時には好まれる資金の投下先だ。
エッセイ氏は、米10年債利回りが2.4%中盤に下がり(価格は上昇)、引き続き世界の経済成長減速とは逆行する動きを見せており、資金の受け入れ先になっていると指摘している。
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