米債売り、株価売却よりも憂慮すべき
- sigma tokyo
- 4月13日
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足元での米債売り(利回り上昇)は、株価下落よりも懸念すべき状況だ。
ここ1週間で、10年債利回りは50ベーシスポイントを超えて上昇している。
金融運用アドバイスを行うユア・デディケイテッド・フィディシャリーの創設者、バンス・バース氏は、「顧客には、債券市場を見て経済の健全性を図るようアドバイスしている。債券市場が警告を発すると、株式市場が反応するものだ」としている。
「投資家の展開は、株式市場を注視するものだが、機関投資家は、市場の健全性を見るのに債券の動きに注目する」としている。
言葉を変えると、債券が魅力的な投資先であれば価格は上昇、債券発行母体の企業などは、投資家により高い金利を支払うことなく資金を調達できることになる。全く逆の今回のケースでは、米連邦政府、そしてその大元となる納税者は、より高い金利をつけた形で米債発行を迫られているのが現状だ。
通常のケースでは、債券と株式には逆の相関関係がある。しかし、今回のように両方が同じ方向に動いていることは、金融市場が直面している現在の問題の根深さを示すものだ。
債券運用機関、セージ・アドバイザリーのチーフ・ストラテジスト、トーマス・ウラーノ氏は、「多くがリセッション(景気後退)陥落を心配している」とし、株式市場の売りが状況を悪化させているとしている。
「多くが同時に売りを出していることで、価格の動きが極めて不安定になっている。これは、大きな混乱につながる可能性がある」としている。
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