米株のテクニカル要因、目先は一段安の危険性示す
- sigma tokyo
- 2019年10月3日
- 読了時間: 2分
第4・四半期入り後2営業日連続で下げている米株市場で、テクニカル・アナリストは、一段安の危険性があるとみている。
ダウ工業株30種指数、およびS&P500指数は、テクニカル上で重要なポイントである50日移動平均線を割り込んでいる。ファンダメンタルズ面でも、製造業指数がここ10年で最低水準ん委まで沈み込んでいた。
ネッド・デービス・リサーチのチーフ・グローバル・インベストメント・ストラテジスト、ティム・ヘイズ氏は、株式投資推奨を「アンダーウェート」に維持したまま。9月の反転上昇に勢いがなかったこと、ファンド資金の流入ペースが停滞気味であること、イールドカーブのスティープ化が見られないことを理由にしている。
そのうえで同氏は、9月からの上値追いが「あらたな失敗」の動きだと断定した。
「仮に、株式が強気に転じたのであれば、主要株式指数が史上最高値を更新しているであろうし、ほかの指標でも断定的な強気転換サインが出ているはずだ。さらに、イールドカーブもスティープ化しているはずだ。こうした指標は、世界全体へのマクロ経済に対する信頼感に懸念があることが示されている」とした。
ほかにもテクニカル指標で株価上値追いに疑問が出ている。
MKMのチーフ・マーケット・テクニシャン、JC・オハラ氏は、「現時点では、新高値を追うべき最良の環境にあるわけではない」とした。その理由として、「短期的なテクニカル指標がマイナス方向に傾き始めている」とした。特に、相関指数が下値模索を示しているとした。
コメント