米株の史上最高値更新には経済データの改善が必要不可欠
- sigma tokyo
- 2019年3月17日
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米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)が利上げを一旦見送る姿勢を示しているものの、米中貿易摩擦問題が完全に解決した状況にはないなかで、米株価は堅調に推移している。しかしながら、史上最高値を更新するには、経済指標でしっかりとファンダメンタルズの改善が確認される必要がある。
史上最高値更新までには、ダウ工業株30種指数とS&P500指数はともに4%、ナスダック総合指数は5.5%に迫っているが、米中貿易紛争の一定程度の解決とFRBの利上げ凍結という2つの大きな相場押し上げ要因は、すでに織り込まれている。
プルデンシャル・ファイナンシャルのチーフ・マーケット・ストラテジスト、クィンシー・クロスビー氏は、「市場が求めており、そして必要不可欠なの材料は、経済が継続的に拡大していることを証明する経済データであって、縮小を示すものではない」とした。
「経済成長が減速しているデータは、市場の心配材料だ」とした。
経済データが実際の景気見通しと連動しているかを示す代表的な指標、シティ経済サプライズ指数は、マイナス3.5で、2017年序盤以来の低水準で推移している。
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