米経済は健全だが富の格差拡大が脅威、リセッション入りリスクが高まっているが目の前の危険性は薄い＝イエレン前FRB議長

Janet Yellen says ‘there is good reason to worry’ about the US economy sliding into recession

米連邦準備制度理事会（FRB、中央銀行に相当）のイエレン前議長（中銀総裁に相当）は、米経済が基本的には「優秀な」状態にはあるが、数十年にわたる富の格差拡大が脅威となっている、との見解を示した。

また、中国との貿易問題がビジネスと消費者に価格上昇という側面で悪影響を及ぼしているとし、さらに不透明感の増長にもつながっているとした。

景気後退（リセッション）の可能性は、想定できる将来にわたり可能性はないとしたが、そのリスクが増しているという。

同氏は、「来年、リセッションに陥ることはないとみている。しかしながら、その可能性が通常よりも高まっており、正直なところ安心してみていられるような状況にはない」とした。