美術品投資、先進諸国の債券と同様に安定=シティ
- sigma tokyo
- 2019年12月9日
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ここ数年、美術品の落札価格が天文学的な数字となっていることが注目されているが、最新の研究では、美術品投資が長期的には債券に匹敵することが示されている。
シティによるマスターワークス・ドットアイオーのデータをもとにした調査によれば、1985年以降、近代アートの投資リターンは年平均7.5%ととなっている。印象派の作品は、同5.0%、美術品全体では同5.3%となっている。
芸術投資は乱高下する可能性をもっているものの、シティは、芸術品投資をポートフォリオに加える意味は、ほかの資産クラスとの相関性がまったくないための重要さを増しているとしている。すなわち、芸術品は、その価格上昇、あるいは下落がほかの市場動向にはまったく左右されない性格をもっていると言える。
これをシティは、「芸術作品が持つ、投資運用の最大の魅力」だとしている。
芸術作品のリターンは、先進諸国の投資適格級債券に匹敵する6.5%となっている。リスクがより高いハイイールド債は8.1%。シティによれば、先進諸国の株式リターンは9.8%、プライベート・エクイティは13.9%となっている。
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