金、継続的な上昇が期待できる=ゴールドマンのキュリー氏
- sigma tokyo
- 2020年3月28日
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ゴールドマン・サックスのコモディティ(商品)ストラテジスト、ジェフリー・キュリー氏は、足元の金(ゴールド)価格の下落には妥当な理由があるとし、継続的な上昇が見込めるとしている。
同紙によれば、短期的な下げが、コロナ・ウィルスの影響による経済の混乱期には通常とは異なるとし、流動性の問題が金の下げ要因となっていると分析している。言い換えると、手元の資金不足がこれまで上昇してきた金に、換金圧力がかかっているという。
企業や金融機関は、株式や金を含む換金性が高い資産を売却、これも足元に必要な経済活動に充てている。
同氏は、2008年の世界的な金融危機の際にも、セイフヘイブンとして機能することなく、価格は20%下げていた。この金価格動向が変わったのは、2008年11月に米連邦準備制度理事会(FRB、中央銀行に相当)が、6000億ドル規模の量的緩和を打ち出したことによる。
キュリー氏は、「(金融市場が2008年の金価格動向が転換したのと)同じような状況にある。FRBは、7000億ドル規模の米債と不動産担保証券購入プログラムを導入、終了時期を決めていない量的緩和に踏み切っている」とした。
そのうえで同氏は、「これが、市場の資金不足問題を変えることになる」とした。
金価格の上昇トレンドは、まさに2008年と同様に今後も続くとし、特に12月限の金先物購入を推奨している。
今後12カ月の目標価格を、1800ドルに置いている。
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