金が7年ぶりの高値、1900ドルの史上最高値更新も視野に
- sigma tokyo
- 2020年4月15日
- 読了時間: 2分
金(ゴールド)は、火曜14日欧州の取引で1739ドルと2012年10月以来の高水準を記録、史上最高値更新の期待が現実化してきた。
AJベル・インベストメントのディレクター、ラス・モールド氏は、金融市場が全面的な下げに転じて以来の金下落幅を全て回復、今後について、「2011年年央に記録した1900ドル台の史上最高値更新に向けた基礎固めができた」と評価している。
金は、統計的に、中央銀行による刺激策が打ち出されると上昇する。
スプロットの最高経営責任者(CEO)、リック・ルール氏は、「金には追い風が吹いている。これは重要なことだと考えている」とした。
第1・四半期の成績を見ると、S&P500指数が19.6%のマイナスとなる一方、金は3.95%のプラス。
ルール氏は、金融資産が大きく下落するなかで、これまで金がさほど上昇できなかったことに多くの投資家が疑問を持っているとし、その疑問について「金は、流動性危機に反応した。金を保有する向きは流動性を確保しており、その流動性が今回の危機に反応した。つまり、保有している資産、これには金が含まれていた」と説明している。
その後の中央銀行と政府による景気対策で、金が再び見直されたという。
「これまでの運用キャリアを振り返ると、金の価格決定要因の中で最も重要なのは、ドルへの信頼感、あるいは信頼感の欠如だ。もちろん、地政学的な要因や他の材料も金価格の変動材料ではあるが、米ドル、そして米財務省証券10年債だ」とした。
次に重要な要因は、米連邦政府の赤字額だという。
「コロナ・ウィルスがもたらしたものの一つに、米政府の4兆ドルにも達する追加支出で、これは長期的な経済メリットは少ない」と指摘している。
コメント